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PANAMA BOOKS vol.01




今年さっそくの告知ですたい。


原宿 Annon Cookというカフェで展示会に参加します。
ま、展示会、、というよりは

美味しい食事をしながらお茶飲んで
ふと見ると様々な手作り本が展示されていたりして
コーシー片手にちょいと手に取ってみたりなんかして

「あら素敵じゃない?」

なんて気に入って店員さんに

「これ展示物よね、、、。」

なんて聞いてみたら

「はい。でも全てそれぞれの作家さんが値段をつけて販売してるんですよ。」

「え?でも、こんな値段で?」

「みなさん自由に決めておりますので安いものから冗談のような値段まで。」

「おもしろいわね。じゃ、これいただくわ!」


なんて、、、最後はシロガネーゼみたいな口調になっちゃた。てへ。


このデジタル時代に

アナログな印刷やら

自費出版のブームも横目で見つつ

本という名の作品を

様々なジャンルの人々が

展示販売する!

そんな感じの展示会らしいです。

お茶飲みがてらに寄って頂いて

さまざまな世界観お楽しみください。


では

告知という名の

ブログでした!




img001.jpg


img002.jpg



Annon Cook

〒150-0001 東京渋谷区神宮前5−25−1 2F
TEL 03-5467-1600
HP http://www.ambidex.co.jp/annoncook/


PanamaBooks
http://www.panamabooks.jp






Ga-show!




新しい年

開幕しました!


今年も皆さま

良い年にしましょう。




年々、一年が早く感じられる気がします。

昔読んだ本に


「一歳の赤ちゃんの一年間は自分の人生と等価

 百歳の老人の一年は自分の過去の100分の1」

 

それだけじゃないと思いますが、、、。

その説にならうのなら

時間感覚は右肩上がりで加速するのでしょう。

進むに連れて加速するジェットコースター

終着点はみんな一緒。



「やりたいことを、すぐにやる!」


今年の抱負です。



今年もよろしくお願いします!


_MG_5190.jpg










The Dog Show








Thanks for Ryo and Kiyomi

Book「The Dog Show」by Domenica More Gordon http://www.arts-science.com/

Domenica More Gordon http://www.domenicamoregordon.com/

いきている




東京の西の町に引っ越して、はや二回目の年末を迎えようとしている。


毎日、毎日、慌ただしく過ぎていく日々。

そのむかし、お婆さんがひとりで暮らしていたという
この平屋建ての一軒家は
日本家屋をちょっとだけリフォームしたような造りで
なかなかの広さの庭と縁側がある。
昭和30年代に建てられたというこの家は
柱や梁がいたるところ縦割れをおこしており
川の字で寝床につき、天井を眺めながら
地震があったら瓦屋根の下敷きになるのか、、、と
木の節目を見つめながら不安がよぎるのだが
子供一匹とネコ2匹が巻き起こす、ドタバタ劇に翻弄されながら
なんとか一日を乗り切った僅かな充実感と疲労
様々な不安やら予測やらを飲み込み
眠りの彼岸へと押し流してくれる。


でも、まあ、
今日はなんとかなった、、、。


この家に引っ越すきっかけになった、拾いネコは
身体にウイルスを宿している。
治ることは100パーセント無い。と獣医が断言するそれは
免疫を低下させ、口の中などの粘膜を炎症させて
痛みで食べられなくなったりさせ
宿主を徐々に弱らせて死に至る、と。
ウイルスとやらは自己保存のために、もうすこし上手いこと出来ないものなのだろうか?

優しい表情で獣医が訊ねる。
「痛いけど我慢してもらいながら少し長く生きるのと
ステロイドで痛みを和らげる代わりに身体に副作用がでるのと
、、、どちらを選びます?」

はあ、、、それ僕が選ぶんですよね?
絶望的な「二者択一」だ。
そんな選択肢しかないのだろうか?

じゃあ、痛いのは辛いと思うので
ほどほどにステロイドでお願いします。

「判りました。ほどほどですね。まあ、バランスを見つつ。
ただ、これもだんだん効かなくなってきますよ。
いつか破綻がきますので、、、。」

、、、破綻。なにか「自己破産」みたいな響き。
CMの言葉が蘇る。「バランスが大事よね。お金も。計画的にね!」

だけれども獣医がやんわりと暗喩するそれは、最初から判っているコト。


でも、当のネコは
痛がりながらも、一日平均3〜4食缶詰をたいらげ
僕の布団に鼻水をこすりつけ、ヨダレをまき散らしながらここにいる。(僕の布団に、、、。)

なにか吐いてるなと覗き込むと(またしても僕の布団に、、、。)
ゴムの紐の様なものが。
しかし、よく見るとソレは動いている。
慌てて嫁を呼び、叫び声とテッシュが舞い飛ぶ。

庭を全力疾走して部屋に飛び込み
またしても僕の布団に
泥の足跡を残す。

夜、僕の布団に潜り込み
中で大きなクシャミとともに(僕の布団に鼻水を吹き飛ばし、、、。)
イビキをかきながら眠りにつく。


でも、まあ、
とりあえず、なんとかなっている。




家のとなりが町医者の入り口で
最近、小さな子供を連れた親達で
長蛇の列ができている。

毎日朝方から夜の10時くらいまで
子供達の断末魔の様な叫びと泣き声が聞こえてくる。

なんだろう、事件か事故でも?

「違うよ。新型インフルエンザの予防接種だよ。
ここの小児科は大人気みたい。」と嫁が教えてくれる。

そうなのか、、、、ん?
ウチはしなくていいのか?

「んー。なんだか得体の知れないモノを身体に入れるのに
抵抗があるのよね。外国で作られたワクチンだかなんだかよく判らないモノより
私が免疫力の上がるご飯を作るから、、、とりあえず、しない方向で。」


そうか、、、。
ふと振り返るとウチの息子が
咳と鼻水を垂らしながら
口を半開きでテレビの前で踊っている。


しかし、これでいざ感染したら後悔と懺悔の言葉を繰り返すのだろう。
でも、、、まあ、、、なんとかなっている。




不治の病とか未知の病原体とか
ガンとか成人病とか

経済不安とか株の暴落とか
借金とかローンとか
地震とか津波とかマヤ暦の終末とか
戦争とか紛争とか

未来の死におびえて
不安にせき立てられて
見えなくなって忘れてしまうのだけど、、、。


とりあえず、なんとか


いま「いきている。」


鼻水とオナラとウンコをまき散らしながら
食欲と性欲と自己顕示欲と
やさしい言葉や汚い言葉を吐きながら


いまこの瞬間「いきている。」


いま。ここで。



今夜も川の字で
柱のひび割れをチラリと見やり
今日も一日、なんとかなったことに感謝して

眠りの彼岸へと、、、、、。









ポン・ジュース




ポン・ジュース美味しい


昔から愛飲しているドリンク
オレンジジュースは数あれど、あれほどの酸味と甘みのバランスが
良いものは他に無い。
昔のポン・ジュースは濃厚なとろみがありすぎて
ノドごしの悪さがいなめない感もあったのだが
そこは、技術の進歩とメーカーのたゆまぬ努力のおかげで
現在の絶妙なテイストに行き着いたと言っても差しつかえないと言っても過言ではないと言っても間違えない。

連日の暑さに耐えかねて、販売機で見かけるたびに買い求め
飲んでいるのだが。

先日のことホームにて電車を待っている時に
少し離れた販売機にポン・ジュースをみつけた。
構内アナウンスが電車の到来を告げる。

『いけるか?』『どうなんだ?』『落ち着け!』『Suicaもってるじゃない!』

電車の進入と反対の方向へ駆け出し
ポン・ジュースのボタンに向かって左手の指を突き出すと同時に
右手で後ろポケットの財布を同時に出す離れ業を試みた。
「ピピッ!」っという音とともにペットボトルが「ゴトッ!」と吐き出されるのと同時に
到着した電車が「プッシュー!」と扉を開けた。

『あせるな!こういう時こそゆっくりだ!』

往々にして取り出し口で引っかかり、抜けないという愚行を
人間は繰り返してきたのだ。

『余裕をかませ!』

あえて散歩のような気楽さで、ポン・ジュースを取り出し
「プルルルルルルル!」と発車の音が鳴り響く中
キャップの先をつまむように持つ右手をプラプラさせ、左手はポケットにつっこみ
悠然とスローモーションで大股に

扉ではさまれた。


『山手線の車掌は駆け込み乗車に容赦無い!』

過去に横一列に駆け込む三人の婆さんが
横並びのまま挟まれる惨状を目撃したことがある。
それでも強引に入り込もうとする婆さま達を
小刻みに開閉を繰り返しながら段階的に閉める高等技術で
ホームへとはじき出す匠の技。

「ひゃっひゃっひゃっ!」と
ホームで笑い合うババア達が遠ざかる在りし日の記憶が
挟まれた刹那よぎり、僕に力を取り戻してくれた。

『ありがとう!婆3。命を教わりました!』

開く事さえしてくれない扉の圧力の中
ねじ込むように車内へと。
「おおおおおおおおおー!」と心の叫びとともに
僕は車内へと産み落とされた。

「バン」と閉まった扉。
その時、決して緩めようとしなかった扉が
一瞬だけ小さく開かれた。
『負けたよ、、、。』車掌の声が聞こえた気がした。

動き出す電車。
車内に立ち尽くす僕。
辺りを見回すと席が一カ所だけ空いていた。
空席の隣のOLらしき女性が
目の前に広げた文庫本から視線を上げ
僕の生き様を冷視していた。

生唾を飲み込みポン・ジュースを後ろポケットにねじ込み
僕はその空席へと歩みを進めた。
『なにも恥じることは無い。』『なぜ車両を移る必要がある?』
『席が空いている。』『誰も座らない。』『ぼく座る。』『自然なことね。』

「すみません。」
あくまでもジェントリーな響きを崩さず
彼女の隣に静かに腰を下ろす。

とうに本へと視線を戻していた彼女は
無言のまま小さく座り直した。

『喉が乾く、、、。』『我慢しろ、ふた駅の間だ。』
『この混雑で飲み食いはクールじゃない。』

腕を組み、目をつぶり、決戦の刻を待つ武将のように。(足は揃え閉じて)


目的駅を告げるアナウンス。
「カッ!」と目を開き立ち上がり
早めに扉の前へと。

「プッシュー!」という音とともに眩しい世界が開ける。
プラットホームに降り立ち、
閉まる扉越しに
先ほどの席とOLをゆっくりと振り返る。

『たまゆらの時』『こんな形で相見えましたが』『またご縁がございましたら』『もっと違う形で、、、。』

ふと見ると彼女は文庫本を手に持ったまま
横を向いていた。
いや正確には僕の座っていたシートを見下ろしていた。

『そこには』『正面をこちらに向け』『直立した形で』『絶妙な酸味と甘みのバランスで』


「ポン・ジュース」が在った。


すーっと視線をこちらに向けた彼女が
僕の視線と出会う。

不思議と透明で感情のない
しかし起きている事を理解しようという真摯さを持って。

再びシートのポン・ジュースに視線を落とし
そして再びゆっくりと僕を見つめる。


後にして思うと、それが正しかったのか間違っていたのか。
わからない。

『でも』『その時なぜか』『そうせずにはいられなかったのだ』


動き出す車窓に
僕は手を両脇に揃え
ゆっくりと頭を下げた。

『どうか』
『どうか』
『そのポン・ジュースを』

『おねがいします』、、、と。




さわれない世界から




夜の商店街。


三歳になる息子と嫁の三人で

歩く。


たっぷりと湿気を含んだ空気の中を

ゆっくりと潜航する三隻の潜水艦は

電球の灯る店先に

寄港。

メダカや金魚の水槽が並ぶペットショップの店頭に

ふたりを残し自動販売機へと。

久方振りのチェリオとお茶を買い

距離を隔てた街灯のもと

振り返る。



いくつもの鳥籠がぶら下がる

ペットショップの軒先で

ふたりは手を繋いで上を見上げ

なにかを話している口が

ぱくぱく、と。



ここからは何も聞こえないせいか

もう、手の出せない世界からふたりを見ている様な。



小首を傾げる鳥達を指差し

笑う。

抱き上げて鳥籠に顔を近づける。

笑う。






ああ、そうか。

ほんとうにずっと

見守って、願うしか

叶わない。


さわれない世界から

こうして見つめている。

そんな存在。



すべてをかけて

幸せを祈っている。



もう、大丈夫。

そう思える時まで。




気のせいか、ふたりがぼくに気がついて
こちらに歩いてきた。








つむぎやの「コンロ1口、絶品ごはん」




なんだか、しばらくぶりに訪れた家が

ツタが絡まり、雑草が生い茂り、色あせた壁紙を見つめ

呆然と立ち尽くす。

そんな気分です、久しぶりの「ぶろぐ」。


窓を開け放ち、空気を入れ替え
張り切っていってみよー、久しぶりの更新!!



1口コンロ表紙 2.jpg



本が出ました。

それも一ヶ月ほど前に。


「つむぎやの コンロ1口、絶品ごはん」 成美堂出版


つむぎや )という男子2人からなるフードユニット
彼らの魅惑のレシピがつまったお料理本。
その写真を私、撮らさせて頂きました。

本当に簡単な組み合わせや、アイディアなのだけれど
毎日の食卓がぐぐっとパワーUPして、オラびっくりだぞ!

本の中の「塩辛とニンニクオリーブオイルで炒めて加える」アイディアを使って
我が家ではパスタペペロンチーノにこれを加えて、アンチョビ気分で
ご機嫌だぞ!

全国書店、およびamazonなどで絶賛(自分で)発売中! 


見かけましたら、パラパラっとめくって
レジに駆けだしてくれよな!


久しぶりのぶろぐ
オラ、緊張したぞ。



えっ?






え!


もう、、、明けてたんですか?



えっ!


去年の9月から更新されてないんですか?



うそ!、、、やだ!、、、、本当に?


どうしよう、、、。


とりあえず、、、、、、大掃除を。


やだ!いまから?



でも。




やらないよりは、、、。



うん。









じゃあ。










明けまして






今年も






どうか






やさしく。







良い年を。









ね!







年賀.jpg




























道連れ [エッセイ]



とある休日、家族三人で自転車に乗り
行き先も決めずにふらふらと走っていた。

嫁さんはしきりに「どこに行くの?」と、繰り返す。

あてなく行くのが良いんじゃないか!価値観の相違だな。
「あのね、一人で行くのならどうぞお好きに。
でもね、ふらふらと急に方向転換するあなたの後ろを
ついて行く身にもなってほしいのだけど!」

それは正論だ。

口喧嘩を織りまぜた夫婦の会話を
ハンドルの前のチャイルドシートに乗る我が息子は
聞いているのか、情操教育。バスを見るたび指を突き立て
「とーとね。」と意味深な言葉を繰り返す。

それでも、やはりふらふらとハンドルは
気の向くまま足のこぐまま、なんとなく角を曲がり路地をゆき
気づくと雑司ヶ谷の鬼子母神に行き当たった。

「あたし、他人事に思えないのよね、、、。」

なにが?鬼子母神が?鬼子母神は自分の子供を育てるために人間の子供を食らっていた。
それを見かねたお釈迦様が彼女の末の子を隠してしまい、嘆き悲しんだ彼女は自らの行いに気付き
お釈迦様に帰依して安産・子育(こやす)の神様になったとさ、、、。っていうところに?

「うーん、わたし前世で鬼だったことがある気がするのよね。」
鬼ですか、、、。それはなんだか、、、切ないね。
「そう、切ないのよ。」


熱心に手を合わせる彼女を遠目に
境内の駄菓子店で梅ジャムミルクせんべいを買う。

ベンチに腰掛けハトを追い回す息子を眺めていると
向かいのベンチに座る家族連れの足下に
一匹の猫を見つけた。

その猫は遠目からも判るほど薄汚れ、体は骨と皮だけといった感じ。
目ヤニでぐちゃぐちゃになった顔に口からはヨダレが垂れている。
フラフラしながらも、かすれる鳴き声を上げながら
人懐っこく足下にすり寄ろうとしている。

よく見ると首輪をしている。
飼われていたのが捨てられたのか
それとも迷ってしまったのか。

向かいの家族連れは、そのあまりの汚さに顔をしかめて立ち去ってしまった。

しばらく気が抜けたように座り込んで、じっとしていたその猫が。
ふと振り返り僕の方に歩み寄ってきた。
近づいてくるにつれて、ひどい様相がよく見えてくる。
確かに少し触るのも、ためらわれるくらいの姿だ。

「にゃあ。」とかすれる声ですり寄る猫をそっと撫でた。

後から来た嫁さんが、近くの店でエサを買ってきてくれた。
鼻も利かなくなっているのか、置いたエサに気づかず鳴きながら
すり寄る。持ち上げて顔をエサに近づけ、どうにか食べ始めた。

「よく食べなさい。」
声をかける嫁さんと共に神社を後にした。


その夜、寝床でどうしても昼間の猫が頭を離れない。

「そうね、あたしも考えていた。けど、ウチにはいるからね、、、。」

そうなんだよね。前に住んでいたマンションの5階の部屋の玄関に
生後2ヶ月ほどの白黒の子猫が、どうやって来たのか鳴いていた。
すくすくと育ち、今や4歳。女盛りのワガママ盛り。
ちなみにそのマンションは動物禁止。
内緒で飼っていたのだが、息子が生まれて一年目
大家にばれて、すったもんだの挙げ句、部屋を出ることに。
猫一匹、赤子一匹、大人ふたり
父が一人で住む実家に転がり込んだのだった。

「この家であの猫と一緒には、ちょっとキビシいよね、、、。」
だよね。なんとかならないかな。せめて獣医に連れて行くとか。

「その後、どうするの?」
うん、、、、。


翌日、どうしても気になって
せめてエサでも、と仕事の合間に鬼子母神へと。
境内を探すも見つからず、諦めて帰ろうと神社の隣の公園を横切ると
公衆便所の入り口の壁際に、丸まって寝ているあの猫を見つけた。

歩み寄ると、はっとしたように汚れた顔を上げて
ふらふらとこちらに歩いて来た。

その時、初めて気がついたのだ。

その猫はウチにいる猫と
同じ柄の白黒だった。



「ねえ、やっぱり飼ってみようよ。色々、問題はあるけど
それはやってみてから考えればいいし。あの子、ウチの猫と同じ柄だし
こうゆうの、縁だから。出会っちゃったもんは仕方ないでしょ。」

帰ってくるなり、嫁さんが切り出した。




さらに翌日、再び家族三人自転車で鬼子母神へと。

やはり便所の壁際に丸まる、その猫を抱き上げ
近くの動物病院へと。

できれば、と祈ったが
残念なことに猫エイズに感染している上に
発症、進行中との診断。

どれぐらい生きるのか判らない上に
ウチの猫に感染の危険もあると説明される。
「広い庭とかがあれば、分けて飼うことも出来るんですけどね、、、。」
との獣医の説明にインスピレーションを感じ
引っ越しを決断。

一週間入院させることにして、帰路に。

「なんだか私達、猫のお陰で人生が動く気がするね。」
そうかもしれない。でも猫だけじゃなくて、子供ができてからもそうだ。

自分では、どうにも進むことも選ぶことにも躊躇する、そんな時
目の前に現れ、出会ったモノが
大きな変化と動きをもたらしてくれる。



旅の道行き、ペダルをこいで進むキャラバン。


道連れは多いほうが良い。





(追記)
引っ越しの契約やら準備やらで、慌ただしい中
実家にやって来たその猫は一日三食エサをたいらげ
甘えては水を飲み、また甘えては飯を食い、徐々に肉がついてきた。
皮膚病のなのか、毛が無く禿げ上がった背中や腕が
撫でるたびにみるみる生え揃い汚かった体毛にも艶が出てきた。
生き物は不思議だ。
ご飯や水分だけでなく、別のエネルギーも必要なのだ。



キャラバン [その他]



イベントに参加します。



Caravan 1.jpg



「おいで、おいで

 あなたが誰であろうとかまわない
 
 私たちのキャラバン

 絶望のキャラバンではない

 たとえあなたが自分の誓いを

 千回破ったとしても

 おいで

 おいで、おいで、

 それでももっとおいで」

 
 ~ルーミーの詩より~




13世紀のトルコの神秘家「ルーミー」の詩編。

イスラム教の中に突如、生まれた神秘主義の教団「スーフィズム」

その教えと、ただ回り続ける事で神との合一を目指す「旋回舞踏」

その異端ゆえにイスラム教や時の権力者からも弾圧を受けたといわれている。

そのスーフィズムの中においても特別な存在だった、神秘家「ルーミー」。

その言葉は詩のように美しく、力を与えてくれる。



caravan3.jpg




永遠のキャラバン。

それは終わりなき旅路のなかで

ひととき出会い、共にゆく

道連れ。


ともに参りましょう。







お料理写真 [写真]




最近、仕事で料理写真を撮る機会が多い。



ケーキ.jpg



美味しそうに、とか

おしゃれな感じで、とか

臨場感のある感じで、とかとか


お茶2.jpg


お茶.jpg



でも、こんなオーダーがあってもいいんじゃない?


事件な感じで、とか

IMG_3779.jpg


彫りが深い感じで、とか

パン.jpg


なんか呪いがかけられた感じで、とかさ

魚.jpg



もしご要望がありましたら、

喜んで撮りに参ります。





ブログ道 [その他]




書こう、書こう、明日書こう。

明日はブログを書こう。


ときわ荘で誓ったあの約束。

日々の締切りに追われて、忘れそうになる。

テラさんに優しく叱られ、諭され、

もう一度書いてみようと洗面所で顔を洗う。

神様に貰ったベレー帽を被り

キーボードの前に向かう。


書きたいことは沢山ある。

見せたい写真もある。


書こう、書こう、明日書こう!

明日はブログを書こう。



キミと目指す「ブログ道」。








千年の愉楽 [その他]



千年の愉楽_表_メール用.jpg



久しぶりの更新で、イベント告知です。

来週の4/25(土)に隅田川のたもと蔵前の「かやの木会館」という所でやります。
音楽あり、ダンスあり、ライブペインティングありの
ジプシーの旅興行のような、ごった煮イベントです。
私も映像で参加いたします。

お時間がありましたら、ぜひいらしてくださいな。


演奏家プロフィール

<船原 徹矢>

主に南アジア〜中近東の楽器を操るパーカッショニスト。

世界60ヶ国以上を旅し、様々な文化、音楽に触れ、太鼓で詠うことの素晴らしさを知る。

Glen Velez氏に世界各地のフレームドラム奏法を集約した、コンテンポラリーテクニックを

立岩潤三氏にレク、アラブリズムの基礎を師事。

その後チュニジアにてLofti Batuta氏にトラディショナル奏法とリズム理論を学ぶ。

インドにてPt. Ishwal lar Mishra氏にタブラバヤを師事。渡印を重ねる。

中近東打楽器の最高峰といわれるフレームドラム「Riqq(レク)」の数少ない日本人奏者として

アラブ音楽、トルコ音楽等で演奏。

ダラブッカなども操り、ロマ、ジャズ、ラテンなどとのセッションやコンテンポラリー、ダンサーとの共演も多数。



<市川 明良>

治療家、ミュージシャン。

テクノ、プログレッシブ・ロック等のバンドに多数参加し22歳で渡英。サックス、トランペットを始める。

帰国後、いくつかのバンドに参加するが演奏活動を中止。

塙 英樹氏(音楽家、インドネシアン・ロック評論家、音楽ライター)の助言により

以前より好きだったNoiz、フリー・インプロヴィゼーション(完全即興演奏)、

ミニマル・ミュージックによるスタジオ・セッション,ならびに厖大なレコーディングを20年間、氏と共に行なう。

近年はComputerを使用し、カオス理論、フラクタル理論による作品を多数制作。

独自の理論にもとずいたヴォイシング、スケール等を考案し、Electric chromatic harmonicaによる

「無伴奏ソロ」演奏も開始。また現在、純正律による音楽の探求中。



千年の愉楽_裏_メール用.jpg


前売り希望の方、こちらまでメールください。

kanajun@bf7.so-net.ne.jp





ドリーム・マスター その1 [ドリーム・マスター]



窓のサッシを閉めると、部屋は昼間でも夜のように暗くなる。

しかし人工的な闇なので、のっぺりしていて動きの無い暗闇。

お気に入りスタンドスイッチを入れると
黄色い暖かな光が燈り、壁から天井にかけて
にゅっと影が伸びる。

よし、また今日も変わらず良い気持ちだ。
落ち着けて、懐かしくて、すこしうんざりするけど
嬉しい。

ベットに横になりスタンドの光を見つめながら
浮かんでくる取り留めの無いイメージの泡に身をまかせながら
それぞれのビジョンに匂いを感じる。

さて、そろそろいこう。
あの世界に。
誰も邪魔しない、すべてが叶う
あの場所に。

目をつぶり、浮かんでは消える色々なもの
思考や感情や感覚が
形をとどめておけない状態をゆるす。

きた。

すーっと引き上げられるような
または深いところに沈んでいくような

気がつくとそこにいる。
この場所だ。
知っている、慣れ親しんだ世界。

夢の中で覚めている
自分が夢を見ているとわかっている
自らの意思でここに来たと知っている


この世界で僕は何でも出来る。





高校生の時期、僕は不登校児だった時があった。

一年のうちの半分近く学校を休んでいた。
とにかく学校に行きたくなくて、始めのうちは外で時間をつぶしていた。
通学電車に乗って、そのまま終着駅まで乗り続け
見知らぬ街をふらふらと歩いていた。
それはとても楽しい時間だった。

徐々に下車する駅をずらしていき、そろそろ学校近くの駅に近づき始めた頃
途中下車の旅を止め、電車に乗って数駅で折り返し
そのまま家に帰るようになっていった。
共働きの両親が出かけた家に戻り
再びベットの中に。

そのうち出かけるふりもしなくなり
両親や同居していた祖父母に見つからぬよう
押入れの布団と布団の間に挟まり
眠るようになった。
時には壁際とベットの間を30センチほど離し
その間に挟まりこみ、上からふんわりとシーツをかけて隠して眠った。

とにかく眠った。
眠って眠って眠り続けた。

学校が休みに入るとさらに遠慮なく眠った。
夕方に眠り、目を覚ますと窓に薄明かりがさしている。
「ああ、朝か」と思い見ていると、どんどん暗くなっていく。
24時間眠って、翌日の夕方だったのだ。

より深い眠りのために部屋の窓のサッシを閉めた。
眠りはエスカレートしていき、時には丸二日眠り続けるときもあった。
目が覚めて時計の日付を見ると二日過ぎている。
まるで浦島太郎の気分である。

母親は心配して、病院に行かせようとした。
なんでもアフリカの方に蚊を媒介にした「眠り病」という病があるらしく
感染すると何日も眠り続けて、最期には死んでしまうらしい。
「ここは日本だから!」と拒んだ。

そのうち朝も昼も夜も無く、自由に眠れるようになってきた。
寝入りも早く、目をつぶって一分くらいで眠れるのだ。


そしてある時、不思議な体験をする。
夢の中で気がついたのだ。
「あ、いま俺眠っている。これは夢なんだ!」と。









続 あ! [その他]




あ! っというまに今年も残すところ10ヵ月半。

ブログも更新せず1月半。

そろそろ春の予感。

春の匂いに、ほんわかしてると

なんだか青い匂いが混ざり始め

ん?なんだか海が俺を呼んでるような気がするなと

急いで海へと駆け出して

電車にすればよかったと

やっと着いた夕暮れ時の砂浜を歩くと

また来年ね、と海の家の解体作業が

何も起こらなかった夏の未練を

枯れ葉の並木道をカサカサとうつむき

ふと見上げると

空から静かに白いものが舞い落ちてくる。


メリクリ。来年もよろしくね。




祝 あけまして謹賀新年 [その他]




昨年は皆様のおかげでございました。


今年は年男でございます。


本年もなにとぞよろしくお願いいたします。



2009年 元旦(一時間過ぎ)





いま、たぶん世界の誰かさんも考えたこと [エッセイ]


今に限ったことではないのだけど、最近とくに感じることがある。
それは「今、自分が考えている事が本当に自分の考えている事なのかが定かではない」ということ。

たとえばテレビを見ている。
そこで喋っている芸能人に突然イラっと腹が立つ。
自分としては理由がわからない。とくに何か引っかかるような事を感じない。
ふと隣で一緒に見ている嫁さんに声をかける。

「今、このタレントさんに腹立てた?」

「なんで判るの?ちょっと前の物言いにカチンときてたんだよね、、、、。」


または電車に乗ろうとしていると、扉の前で急に嫌な気持ちにかられる。
急いでいて、違う乗り口に変える余裕がなく電車に乗り込む。
電車が走り出しても、そわそわとして落ち着かない。
すると少し離れたところで突然、乗客同士が口論を始め喧嘩になる。

これも喧嘩してる当人たちの感情なのか、不穏な空気を感じた周りの乗客の気持ちなのか、、、。


近くにいる人間の感情が自分に流れ込んでくるのはまだ判る。
しかし距離や時間を隔てていてもこういう事は起こる。

十数年ぶりの友人に街で偶然会った時に
なぜか朝から普段考えもしない相手のことを
お互いに思い出していたりする。

合気道の道場で自分が受け持っている教室でも。
その日にやる稽古の内容を僕はいつも始まってから思いつきで決めている。
遅れてやって来た道場生が入ってくるなり
「最近ずっと、今やっている内容について考えていたんですよ。着いたらやっているからびっくりしました!」


昔、若かった時には「自分は自分だ!」と無邪気にも信じて疑わなかった。
けれども歳を経て、自分の思考、感情、意識や体、それら全てが独立してある訳ではなく
色々なモノの影響の上にあることに気づき始めた。


その日の天気。(ロシアから南下してきている低気圧に)

昨日、食べた食事。(殺されることを悟り、怯えていた子牛を使ったステーキ

今日着ている服。(中国の工員が恋人の事を考えながら縫い付けた襟首のタグがチクチクとする)

世界の誰かさんの思いつき。(ヒマラヤの村の若者が新しい社会の仕組みを農作業中にひらめく)


それらが想像もつかない次元と複雑な絡み合いで
今この時も僕に影響を及ぼす。

そう考えたときこの身体や自我さえも
世界と自分を隔てる境界ではないのかも。

「僕が発明しました!」とか、
「俺が見つけたんだ!」とか、
「自分で決めたことだから、、。」とか、
「あーイライラする!」とか、
「そう、私らしく!」とか、とか。

自分がやった、自分が考えた、自分が自分が、、、と思っていると気づかない。
けれどもつながっている。気づこうと気づくまいと。

それがとても嬉しく感じるのだ。
誰にも見られていなくても、誰に知られていなくても
今、そこにいるだけで世界に影響を及ぼしている。

だから、遠慮なく行動しようと思うのだ。
思うがままに。




イロイロ [エッセイ]




本当に、毎日色々ある。


同じ日なんて無い。
当たり前といえば当たり前。
に、しても毎日毎日、イロイロだ。



仕事場の整理をしなきゃ。そういや壁の塗り替えが途中だな。(塗りムラ目立つなー。)

そうそう、息子のウンコが固まり始めた。大人な形だった。(立ちながらいきなり泣き出すのは、キバッてたのね。)

車の保険の更新の葉書はどこに?

テレビの映りが悪いので今さら室内アンテナを買った。
(なんと!地デジ対応の室内アンテナがあった。て、いうか未だアナログブラウン管。)

外の植木のパッションを越冬のために室内に入れないと。
あ、ツタが絡みまくってたな。どうしよ。(あれ、全部外すのか?)

年賀状のこと忘れてた!あ、ハイハイ猫の缶詰帰りに買います。

あーあ。とうとう任天堂DS買っちゃった。(ええ、脳年齢53才って、、、。)

そうか、なるほどね。宇宙はそんなことになってたのねー。

鳥インフルエンザが人から人に感染!?(流行したら、二週間分の食料を買って絶対外出しちゃ駄目だって!)

なかなか玄米ってイケるね。美味しく思えてきたよ。

息子はまだ寝ないのか?もう夜中の三時だぞ。(誰に似たんだか、、、あ、オレ?)




、、、、、今日も色々あった。

また明日もイロイロだろうね。


今年もまだまだ色々。



来年はもっとイロイロでありますように。







2008-12-13 [写真]



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ボーイズ・ドント・クライ [写真]


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日記 その2 [エッセイ]




知らない町を歩いていたら

塔に出会った。


その塔はずいぶん前から建設を進めているらしいのだが
未だに完成をしてないらしい。

近くでアスファルトを引き剥がしているのだろうか
湿ってずいぶん長いこと空気に触れることのなかった土の匂いが
鼻をついた。




いつか焼却炉の煙突のてっぺんの部屋に
住んでいる夢を見たことがあったのを思い出した。

その部屋は四方に窓があり(窓と言ってもタダの四角い穴なのだが)
それぞれの窓から見える街並みが
過去に見た夢に出てくる街なのだった。
それぞれの街はまったく違う時期に夢で見た街なのだが
どうやら、それぞれの街はつながっていない様なのだ。

それぞれに独特の匂いと言うか雰囲気を持っていて
煙突の上から四方を眺めていたのだが
どうしてもその内の一つの街に行きたくなってしまった。

でも、その部屋には階段もなければ縄梯子もついていない。

そうか。ずっとここに暮らしていたんだっけ。
諦めというより安楽な気持ちで横になった。


そんなことを思い出していた
この見知らぬ街の見知らぬ塔の前。



気がつくと薄暗い、いつもの寝床。
夢の中で夢を思い出していたらしい。


あの煙突の部屋への行き方を見つけたような気がしたのだが
思い出そうとするそのそばから
記憶が水面の紙のように崩れ
消えていってしまった。

枕元に手帳をおいとかないとな、と
思っている意識が

再び押し寄せてきた睡魔で滲み始めた。




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一日の終わりに [エッセイ]



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泣けるくらい夕日がきれいだったので




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景気づけに栄養ドリンク飲んで
ぐっとつぶしてみた。

あんまりへこまなかった。


いい日だった。






ある午前の風景 [エッセイ]



昼前の児童館は戦場だった。


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数に限りがあるオモチャの車の争奪戦。

あちらこちらで行なわれる車の所有権を巡る抗争。
暴力を行使する子供。泣きわめきしがみついての防衛。
親の微妙な仲裁と牽制。


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ふと見ると我が息子、

デッドスペースに乗り捨てられた新幹線をゲット。


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その後も何回か途中下車を繰り返すも

他の車には脇目もふらず
新幹線をチョイス

一才そこそこで好みがブレない。
見習いたいものだ。


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飲み物なら迷わないけどね。
ミルクたっぷりが好き。


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、、、、そうですか、

それはよかったね。





続続 三丁目の夕日 [エッセイ]



仕事を求めて家族三人、上京してきた。



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町の広場は人々の歓声や怒号にあふれ

あてどない時間が過ぎてゆくばかり

火事か空襲のような真っ赤な夕暮れの空をみながら

これからの三人の行く末を思うと

不安と絶望が仲良くワルツを踊って現れる。



ひときわ多い人だかりの輪の中に

初めて見る街頭テレビを見つける。

テレビの画面のなかで日本人のレスラーが

自分の体よりでかい外人レスラーと戦っていた。

打たれても打たれても立ち上がり

平手チョップで戦う彼の姿を見ていると

体の芯から熱いものがこみ上げてきて

絶対この二人を守ってやるのだと

気がつくとコブシを握った手が小刻みに震え

目からは涙が溢れていたのだった。


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横浜ラーメン博物館にて






電脳化希望 [エッセイ]



パソコンが壊れた。


たったそれだけでドタバタの大騒ぎだ。
仕事が出来ない、メールが出来ない、ブログが書けない、
判らないことを聞けない。(ネットという名の長老さまに、判らない事は全部教えてもらっていたのだった)

パソコンに依存した命、だったのだ。
パソコンに食わせてもらっているのだ。(家族ぐるみで。猫含む。)

ヒトは言う。
「人間は本来、自然の一部。
電子なぞ無くとも生きてゆける
さあ、テレビ、パソコン、車に携帯
すべてを捨てて本来の姿に!!」

なーんつって生活出来ません、必要です。

たしかに、たかだかプラスチックの箱を開けて
あーでもない、こーでもない、と脂汗たらしている時に一瞬
「なんでこんなものに振り回されているのかしら?」と疑問を抱く事もある。
けど、あるおかげで出来なかった事が出来るのは確か。
まー望むか望まないかはヒトそれぞれだけども。


アニメで脳を電脳化して、たえずネットに繋がっている未来のお話。
電脳化の手術は個人の自由。
したい?したくない?

僕します。たぶん。

むかしむかしは自然を媒介にして世界と繋がっていた人間。
けど、生まれも育ちも都会っ子の僕にとって電気の世界も身近な環境であーりました。
ウチの息子は一才ですが、勝手にパソコンつけて「テツヤ・コムロ」ばりにキーボードの上に乗り、叩いてます。
それに僕の携帯のロック解除して勝手に電話をかけます。
(仕事先のヒトから、荒い息づかいで無言電話があったけど、なんですか?って言われました。)


ヒトは言う。
「ネットの世界はウソばかり。それに自分にとって必要な情報なんてわずかだ!」
そうね、でも現実の人間もウソはつく。ついているのも判らないウソまである。
ホントかウソかはどーでも良い。
自分が信じたいものは信じます。
見てから決めます。

お話のなかで、ネットから脳みそハッキングされて
操られたり、記憶を書き換えられたりする危険があると。

大丈夫、今でもすぐにヒトに乗せられるし
記憶も自分好みに改ざんしてますから。


で、、、、電脳化したいです。

とりあえずパソコン直るまでに、はやく、、。





マグロと見る夢  完結編   [マグロと見る夢]




「何度も逃げたいと思ったよ。けど海の上じゃ逃げるとこないでしょ。」


そう言って彼は笑った。


目の前の、自分とさして歳も違わないであろう男が話すマグロ漁船での話。
老人が戦場の経験を話すかのような
自慢げでもあり、「二度としたくないけどね」といったシニカルな含み笑いと。

自分の経験したことの無いことを想像するとき
肉体を伴わないイメージ映画漫画で見たシーンの切り張りのような劇画タッチの滑稽さを伴い
嵐の海、揺れるランタン、叫びあう船員、
妄想の映像で埋め合わせながら彼の話を聞いていた。


「でも、仕事もタイヘンだったけど、もっとタイヘンだったの人間でした。」

「人間?コミュニケーションってこと?」

「そう、コミュニケーション。イノチかかってたからね。」

「いのち?」

「そう、ライフ。わかりますか?」

「わかるけど、命がけのコミュニケ-ション?どうゆうこと?」

「船には色んな国のひとが乗ってたでしょ。仲の悪い国同士もあるし、もし喧嘩してもみんな見てるだけ。でも、船の上のみんなに嫌われたら、、、。」


「嫌われたら?」 にやにや笑いながら言葉を切る彼にしびれをきらし催促するように聞き返すと
彼は急に足を前に蹴り上げて、首のところで突き出した親指を横に動かした。

「コレです。」

「まさか、本当に?」

「寝ている間にみんなに運ばれて、海にポイです。」

「そんなことしたら殺人事件になるでしょ?」

「海の上、誰も見てませんよ。それにみんな後でマグロ獲っているとき事故で落ちたって言えばオッケーです。」

「、、、、、、死体もみつからないし。でしょ?」

「そうです!マグロのご飯になります。」

「魚のエサにしてやるぞ、、、か。」

「なんですか?それ。」

ジャパニーズマフィアの言葉。」

「おー、そうですね。陸で逃げたらそれになります。」


なんだかぐったりとしてきた。
人間のすることだ。大抵のことは現実に行われていることなんだろう。
うわさ話や都市伝説のたぐいなんかも、多少の脚色はあれど現実がもとになっているのかもしれない。
しかしこうして目の前で体験した人間が話す言葉を聞くとやはり実感を伴ったインパクトがある。

「大変だったね。」そんな間抜けた感想しか言う事が出来なかった。

「タイヘンでした。けど生きてお金をもらって、わたしの店できました。今はとてもハッピーです。」


チャイのお金を払い、面白い話の礼を言って店を出た。
別れ際に彼が「もし、お金ほしっかったらマグロ漁船のオーガナイザー教えますよ。」と
笑いながら言った。
なんだか冗談に思えず、本気でお断りした。


宿にもどり昼寝をしようとしたが、蒸し暑さで眠れない。
むき出しの鉄パイプにマットをのせただけのベットの上に横になり
天井の大きなファンがきしみながら回るのを眺めていた。

先ほどの話が頭から離れない。

夜の海。360度見渡す限り水平線。
こんなにも陸を求めている。
底の見えない真っ黒な海面が恐ろしい。
疑心暗鬼と膨らむ不安の妄想。
昼間の船上でのやり取りを思いかえす度に疑いの言葉がうかぶ。
もしかしてあいつが、いや、もしかして全員がオレのことを、、、。
かけ離れた民族より、近しい人種が怖い。
眠ることがこんなにも怖いなんて。
殺られる前に、いっそ先に、、、。
あんなにも愚かな、と思っていた民族紛争が実感としてせまってくる。
異国の地で感じる不安感がリアリティーに加速をかける。

身体を起こしベットの縁に座り、温くなったミネラルウォーターを飲む。
ファンのきしみが湿気っで満たされた部屋に響く。
身体から、もしかしたら毛穴から溢れ出しているのかもしれない止めどない妄想。
それらがとけ込み、様々な物質を含んだ粘度の高い部屋の空気は
循環すること無くファンによってかき回される。

息苦しい。

とにかく外の空気が吸いたい。
夕刻を前に部屋を出て再び路地をゆく。
ガンジス河が見たくなり河へとおりる道を選ぶ。
視界が開け河が目の前に現れた時、大きく息をついた。

ガンジス河の岸辺沿いに続く道を
河を見ながらユックリと歩く。
ただただ同じ方向に流れ続ける河を見つめる。
動き続けるものを見ることで自分の思考が逆に停止に近づく。
心地がよい。

少し先の川岸に船着き場のような場所を見つけた。
10人くらい乗せられそうな手漕ぎ舟が何艘かつながれており
今まさに数名のインド人の家族と西洋人のカップルらしき二人が船に乗り込んでいた。
「彼岸の渡し」だ。
このベナレスの街からガンジス河を挟んだ対岸は、彼らにとってあの世「彼岸」なのだそうだ。
そのため対岸にはいっさいの建物がなく川辺に長く砂浜が続いている。
対岸には毎日、巡礼者や観光客達がひっきりなしに渡っている。
巡礼者は花や食べ物を携え対岸に置いて来るのだ。

今までさして行こうとも思わなかったのだが
急に対岸に行ってみたくなった。
出発直前の舟に駆け寄り、船頭に金を払い舟に乗り込んだ。

ゆっくりと岸辺を離れ漕ぎ出す舟。
川の流れは以外に速く、流れに逆らうように斜めに舟は進む。

舟の縁から河を覗き込む。
茶色く濁った水。
この水の底、川底に堆積した様々なもの。
5000年もの年月、この国の人々はここを聖地と信じ
死んでこの河に流されることを夢見て灰になる。
何億、何十億、もしかしたらそれ以上の人々の遺体や遺灰を飲み込み
この河は今も流れ続けている。
先ほどのマグロ漁船の話を思い出していた。
考えてみれば海も川も同じだ。陸でさえも。
どこにだって人は死んで体積していくのだ。
足元の土に、もしかしたら飲み水にも死体の一部は含まれているのだろう。
いたるところ死体まみれだ。
海底に堆積する漁船から落とされた人々。
いや、マグロに食われトロの脂に姿を変えるか。
(マグロは遺灰も食べるだろうか、、、、?)


舟は対岸に着いた。

降りるとそこは本当に何もないところだった。
砂浜が見渡す限り左右に続き、足元は供え物の残骸で夏の終わりの海岸のようだ。
夕暮れがせまり、うっすらと青みがかった暗い空のもと
「彼岸」はやけに静かであった。
熱心に供え物とともに祈りをあげるインド人の家族。
その少し先に西洋人のカップルが、もう見るものも無いといった感じで所在無く佇んでいる。


少しづつ光が灯りはじめている対岸のベナレスの街を見る。
狼煙のように何本も上がる火葬場の煙。
風に乗ってわずかに聞こえる歌のような祈りの声、人々の喧騒。
静寂の彼岸から見る対岸は、まみれるような生にあふれ
人々が叫びあい、糞にまみれ、死んでいく。

焦がれるように懐かしさがこみ上げてくる。
はやく、はやくあちら側にもどりたい。


船出を告げる船頭の声を聞き舟にもどる。


対岸に向けて漕ぎ出す舟の上
少しづつ近づくベナレスの街を見ながら
明日この街を発とうと決めた。






高熱夜行 [写真]



息子が熱をだした。



39度が三日三晩つづき
うなされるように愚図り泣く様子を見ていた。



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子どものころ、高熱を出して

天井の木の節の模様がヒトの顔に見えた。



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大勢の人間の歓声が聞こえ

どんどん大きくなって

怖くなって自分の声をだしてみたら

しーんとして、応接間のテレビの音が遠くの方から聞こえた。



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心細くて誰かに来て欲しいのを

恥ずかしさで我慢した。



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目を覚ましたとき

水枕を替える家族がこのうえなく嬉しくて

かすれる声でモモの缶詰をねだる。



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息子の熱は四日目の晩にひいていった。







熱帯夜の風景 [エッセイ]


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蒸し暑い夜の街に

大きな恐竜が、たたずんでいました。


暑いのでサッパリとした、レモン味の缶酎ハイが

しゅわっと。

片手に柿ピー、荷物が重い。

熱帯の国の腐ったような匂いをかいで

うれしくて、ニヤニヤしてる。



お先に失礼します。







ウラトラ [その他]



いつも美味しいごはんと素敵な音楽を頂いている恵比寿のお店「カチャトラ」

そのあたらしいイベントが今週の日曜にあります。

お時間とご興味がございましたら

ぜひ。


恵比寿カチャトラ HP

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まる [エッセイ]



こんなにきれいな円を作れるんだなー。人間って。

うつくしい。

と、ビール片手にしみじみと川辺の手すりを見つめていた。夏。



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